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昭和生まれの母が部屋を片付けない

  • 2025/06/14
  • 2

実家へ帰るたび、施設入所になる前に少しずつモノを減らしてくれとお願いしているのですが、昭和生まれの母はモノを捨てたがらず、いっこうに片付きません。

私や弟が無理に片付けを始めると怒りだし、喧嘩別れのようになってしまうこともあります。

私も弟もすでに家があり、実家を継ぐことはないので、母が施設入所するときは更地にして売却するなどして資金に換える必要があります。仕事もあるので一気に片付けることは難しく、なんとかして少しずつでも粗大ごみに出すなどしてほしいのですが……

回答者からの回答

こんにちは。
私や私の家族もなかなかモノを捨てられない人間なのですが、昨年、断捨離で自分の所持品を7~8割処分した経験と、私の母の事例からお答えします。

まず「捨てる」というのは一見、簡単な行為ですが、過去や自分と向き合うことでもあり、思っている以上に精神的な負荷が大きいものです。

物に囲まれることで安心感を得ていた場合などは、特に、捨てることへの抵抗感・喪失感が強く、自分で納得していても、変化がストレスになります。
そして身内であっても、他者に自分の物を捨てられると、辛く感じがちです。

自分自身で一念発起した場合の片付けなら、割とふんばれますが、それでも、小物を入れたら軽く千・万単位である所持品を一人でどうにかするのはかなり大変です(でした)。

体力面の問題もありますし、今回のような場合は、お母様に一人でやるよう催促するより、捨て活や断捨離のプロなど(できれば身内でない第三者)に一緒に処分・片付けを手伝ってもらうことをおすすめします。

一旦お試しで、一区画だけでもすっきりさせられたら、自分でも片付けようかな、続けてみようかな、という気持ちが芽生えるかもしれません。

私の母も引っ越しの前後、自分の物の量が多くてお手上げ状態になり、プロに頼んで何度も処分と収納を手伝ってもらっていました。当初は半信半疑でしたが、最終的には、自分だけではここまでできなかった、頼んでよかった、と喜んでいました。


また、お母様に持たない暮らしや、身軽に生きることのメリットを伝えてみるのもよいかもしれません。
(素敵なシンプルライフを送っている方の動画や本を教えるとか)

部屋の物が少ないと、視覚的ノイズが減って脳が疲れにくくなる、掃除もしやすく、埃も減って、健康に生きられる…というような切り口でも。

掃除で片付いたら元気になって、施設に入らなくてもよくなってしまった、という未来もありえますので…。
「いずれ施設入所する必要があるから」という理由より、前向きに片付けようかなという気になれるかもしれません。

それから「いらない物を捨てる」という視点でなく、「残すものを選ぶ」ことを提案されるのはいかがでしょうか?
好きで使っているものや、どうしても必要な残したいもの以外は、「保留箱」行きにし、一定期間が来たら箱ごと処分、と取り決めるなど。

選別しているうちに、こっちは大事だけど、これはもう手放していいかな、と、自然と思えるようになるかもしれません。

最後に、ものの種類によっても捨てやすさが違うため、「思い出の品」など捨てにくいものは後回しで、捨てやすいものから、場所を区切って片付けを促してみるのも手だと思います。

<捨てやすいもの>
・(物理的に)軽いもの(服、小物など)
・壊れているもの
・賞味期限、使用期限が切れているもの
・オフシーズンのもの(夏なら冬物)
・1年以上使っていないもの
・今後使う予定がない(未定の)もの
・昔の趣味のもの
・お金を出せば同等品が買えるもの
・たくさんダブっているもの
・気に入っていない、いただきもの

あれこれ書かせていただきましたが、個人的には、お母様と話し合いののち、片付けの助っ人を呼ぶのが、最も楽でスムーズな方法に感じます。

お金をかけたくない場合は、あくまでも、無理矢理捨てることはせず、お母様が自分で選択して捨てる、納得して手放す、という方向に誘導するのが大事だと思います。

何かしら参考になれば幸いです。

2025/06/18

福中翔子

福中翔子

お気持ちよく分かります。使えるのにもったいない、思い入れがあるから捨てられない、といった価値観は個人差があり、世代によるものも大きいので、なかなかすぐに変えることは難しいですよね。

お母様にとって、長年生活してきたお家や暮らしを共にしたモノには、それぞれ思い入れがあることでしょう。また、高齢になると判断能力が低下してしまうのも致し方ないことなので、お一人で片付けを進めるのは、ハードルが高いのかもしれません。

アドバイスする側としては発想を転換して、要らないモノを捨てるより、お母様にとって大事なモノを残すお手伝いをして差し上げるのはいかがでしょうか?

お母様と家族の思い出に一緒に寄り添い、共感してあげることで、本当に大切な価値観の整理ができるかもしれません。大事なモノにフォーカスすれば、反対に不要なモノが見えてくるのではないでしょうか。

またお母様の思いや価値観を共有できれば、いざという時のお片付けは一気に業者の手を借りることもできます。
お忙しいとは思いますが、焦らず、少しずつ、お気持ちを聞いてあげる時間を持てるよう願っております。

2025/06/18

長谷部美子

長谷部美子

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