能力を開花できるのは、スピリチュアルの特別な才能をもつ人だけではない! 偉業をなしとげるために不可欠なたった1つのこととは?

  • 2024/05/02
  • 縁空のオケイ/勝 桂子
  • 特別な能力がないと、あの世は見えない。
  • スピリチュアル能力がないと、気づきは起こらない。
  • 特別な才能がない自分なんて、幸せになれない。

 あなたは潜在意識のなかでそんなふうに決めつけて、挑戦することに二の足を踏んでいたりはしませんか? そうだとしたら、とてももったいないことです。

意外と単純なこと。「なんのためにこの世にいるのか?」の理由

 なぜなら、この世に生まれてきている、ということは「体験するために、五感を持って存在している」ということだから。
端的にいえば、人生の目的は「体験して、楽しむ」ということに尽きます。

でも、縁空社長の古溪僧侶はいつもショート動画で、
「生きることは、そもそも苦しい」
「お釈迦さまはそれを、〝一切皆苦〟とおっしゃいました」
って話していますよね……

 おっしゃる通り、生きていたら誰かと意見がぶつかるし、気に入らないことが起こるし、辛いことのオンパレードです。
 ですが、あなた自身が潜在意識を少しだけ書き換えることができさえすれば、〝苦をプラスに転換すること〟は可能なのです。

 ジェットコースターに乗るとき、スリルを味わうためにお金を払いますよね?
 怖いとわかっているのに、わざわざ体験するために、長蛇の列に並んでも挑戦するじゃないですか。
 もしかしたら私たちみんな、もともとは〝平穏すぎるあの世〟にいて、あまりにも平和で退屈すぎるから、一切皆苦な今生に「体験しに来ている」のかもしれません。

 菊池寛という作家の『極楽』という作品があるんです。
 いい行いを積んで極楽往生したご夫妻が、ただただ退屈だ、とつぶやいている、ユニークな小説です。
 私は中学の夏休みの宿題でこれを読んでから、とても気が楽になったのをおぼえています。

 努力をして、勉強して、人の役に立つ大人になって、ああしてこうしてこうならないと、「バチが当たる!」みたいに言われて育った気がしていますが、そんなことをしてもたいした結果にはならないかもしれない。自分のやりたいことをやろう、という気持ちになれた不思議な小説でした。
 この作品は青空文庫にもあるので、ぜひ読んでみてください。

〝あの世〟は、古代の先輩たちの、ありがたい発明品

 高度経済成長前は、ほとんどの大人があの世の実在を信じていました。おじいちゃんおばあちゃんは誰しも、毎朝仏壇にお仏飯をさしだしたり神棚にお榊とお米とお水をお供えしたりして、天なるものやご先祖様と対話し、相談し、自分のなかから出てきているはずだけれど誰かの声を聴いているかのような、心のどこかから沸き起こる自分ならぬものの声と、チャネリングできていたのです。

 〝スピリチュアル〟というと、みえない世界とつながっている超常的な力や、科学では証明できない不思議なことを想像します。
 しかし、資本主義がいきつくところまでいきつき競争がここまで激化してしまう前は、ふつうの人があたりまえに、みえない世界と対話することでこころの安寧を保っていました。だから昨今のように都市部のメンタルクリニックがいつでも予約でいっぱいになることもありませんでした。

 では、〝あの世〟はあるのか? あるとしたら、なぜあるのか? ということについて、〝死別にたいする弔い〟という観点から少し考えてみましょう。

時間をかけてていねいに弔っていたころ、「グリーフケア」「グリーフサポート」は必要なかった!

 ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』などを参考に、人類史をトータルに考えてみると、弔いという行為(たいていは、宗教儀礼として行われます)が必要なのは、われわれが〝記憶力〟と、いま目の前にないことまであれこれ考えてしまう〝想像力〟を持ちあわせているためであると、理解できます(縁空塾「スマートな隠居ライトコース」第5回「人はなぜ弔うのか?」※)。

 儀礼をおこなうことで亡くなった人があの世へ無事にたどりつけたと信じなければ、われわれは、身近な人を亡くしたあと、何年たっても「あんなに自分を助けてくれた人が、もういないという事実」に押しつぶされそうになり、気分が沈み、仕事に行く気もなくしてしまったりします。メンタルクリニックへ通い、投薬なしに日常生活をすごせない自分を否定しはじめ、どんどん否定的な方向へ傾いてしまいます。

 そうしたことへの対策として近年では、〝グリーフケア〟〝グリーフサポート〟などという言葉も生まれました。

 しかし、通夜葬儀をていねいに過ごし、何時間も故人の思い出を語り明かしたころ、そのようなケアやサポートを必要とする人はいなかったのです。
 もっと前は、七日ごとに僧侶が訪問し、読経をしてくれました。そのような時代には、四十九日法要までに通夜・葬儀・七日ごとの読経で何度も読経してもらい、場合によっては故人の人となりについて僧侶に聴いてもらい、語らうことで、伴侶や子を突然に喪った人であっても、たいていは四十九日すぎれば社会復帰することができていたわけです。

科学で証明されたことだけを信じるのは合理的なのか?

 そう考えてくると、あの世があることにし、亡き人々が別の世界で元気にしていると考えるのは、古代の先達の賢い発明なのかもしれない、とも思えてきます。
 そうでもしないと、限りある人生の時間を、亡き人との記憶に押しつぶされて活用しきれなくなってしまう私たちの精神を救済するために、先輩がたが発明してくれた、ありがたい考え。それを、科学信奉とともに投げ捨ててしまうことは、はたして合理的なのでしょうか。

 信仰の対象が宗教から科学へと変遷した現代。「科学で証明できないものは信じたくない」という人が増え、「あの世なんてない」、「死んだらなにもかもなくなるだけ」という考えが主流になりました。

 しかし、ちょっと立ちどまってみてください。
たしかにあの世が「ある」ということは科学で証明されていませんが、あの世が「ない」ということもまた、証明されていません。

 あの世で亡き人が元気にしていると思うほうがメンタルに支障をきたす人が少ないのだったら、あの世があることにして、そこで亡き人が元気にしていると信じてしまうほうが、合理的なのではないでしょうか。

死別を身近に感じ、かぎられた人生を意識して生きれば、誰しも偉業をなしとげられる!

 人は、ゴールテープの張られていない空き地で「全速力で走ってみろ」と言われても、なかなか全速力で走ることはできないものです。
ゴールテープが見え、「あそこまで」と終わりを意識させられてはじめて、全力を出しきることができるのではないでしょうか。

 乳幼児死亡率が高かったころは、誰しも「人生はいつ終わってしまうかわからない」という気持ちで日々を生きていたと思います。
だからこそ、仏壇や神棚に祈らなければ、安心してまいにちを生きることも難しかったのかもしれません。
 「葬祭」と聞くと「喪主になるのは、長い人生のなかで、たった一度か二度。そんな稀にしか遭遇しないことについて、プロでもないのに学ぶ必要があるのか?」と思われるかたも多いでしょう。

 しかし、葬祭を学ぶということは、人生を磨くこと。
 さまざまな人の終末期についてのエピソードを知り、ゴールテープを意識しつづけることは、あなた自身の人生をこれまでの何十倍も濃縮されたものにしてくれるのです。

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縁空のオケイ/勝 桂子

縁空のオケイ/勝 桂子

宗教法人専門特定行政書士/仏教系FP/葬祭カウンセラー。 遺言相続、任意後見などの相談に応じるなかで、お金の心配ばかりの終活に疑問を感じ、古溪光大僧侶とともに縁空合同会社を起業。業務執行責任者として、葬祭カウンセラー認定実用講座などを運営。 『いいお坊さん ひどいお坊さん』(ベスト新書)、『心が軽くなる仏教とのつきあいかた』(啓文社書房)著者として、全国各地の僧侶研修に登壇。AFP。東京都行政書士会板橋支部役員。民生児童委員。 🔶J-FLEC認定アドバイザー https://api.biz.j-flec.go.jp/advisor/advisor_profiles 🔶Lit-link https://lit.link/369okei

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