直葬なのに40万円と言われました。高すぎませんか?
- 2025/03/20
1
3年前に母が亡くなったとき、コロナ中で「直葬パックしか選べません」と言われたのに、見積額が40万円(税抜)でした。
「なるべく人を集めないでほしい」と言われたので、立ち合いも私ときょうだいの2人だけでした。
棺代が10万円くらい、骨壺1万円、火葬代が10万円で、葬儀社の人件費やドライアイスの費用を入れても30万円くらいでできると思うのに、どうしてそんな金額になるのでしょう。
回答者からの回答
高すぎるとはいえません。一般的です。良くも悪くも、都内の民間火葬場を利用すればそのくらいになります。では都営火葬場を利用すれば安くなるのかというと、たいへん混雑していることもあり、火葬までの遺体保管料は1日あたり1万~3万というケースもあり、一週間保管で10万円以上になることもざらにあります。
自治体の生活保護世帯に対する「葬祭扶助」でもだいたい20万円前後という実費が支出されます。それに対する個人的な費用などを付加すれば、一般の直葬でもそのくらいはかかります。ましてコロナ禍での異常、過剰な対応処置はそれらに加算されます。
東京都葬祭組合連合会では、あるネット葬儀社が明示している79,000円ポッキリ、という金額に大きな疑義を示し、何がどこまで含まれているのか?不明で、実際のところの追跡では110万円かかったという人もいるという警告パンフを出している状態です。
「葬儀社」に委ねるという時点で、その見積もり内訳をしっかりと見て、納得がいくような説明が聞かれれば幸いですが、多くの場合はなかなか難しいものです。第一、見積もりの項目の意味を正しく理解できる人は少ないのが現実です。葬祭カウンセラーの勉強をした人は、ひと通りその意味を理解しています。個別にご相談いただくか、あるいはご関心があれば葬祭カウンセラー認定実用講座にて、実務とその意味や意義をぜひ学んでください。さらに経験を踏まえ、一般市民へのアドバイスができるようになるといいですね。
2025/03/29
二村祐輔
日本葬祭アカデミー教務研究室