信仰の自由は、各個人に保証された憲法明記の条文です。
戦前のように、家父長（家）制度がない現在、親、夫婦、子それぞれが 何を信仰しているか、「家」ぐるみではなくそれぞれの個人の問題としなければなりません。

そのうえで、それぞれの信仰を尊重することは、きわめて重要な心掛けだと思います。

しかしながら、 供養に際しては、祭祀を承継したい（する）「人」の信仰に基づいてなされるべきです。 故人はすべてを「委ねて」旅立ちます。
どのように供養するかは、その人の信仰に委ねます。
伝統宗教も新興宗教も個人的な選択での信仰です。
まして創価学会も日蓮宗も同じ日蓮系の仏教教派です。

私個人は仏教の括りで考え、宗旨も宗派も意識しません。
私の実例で申し訳ないのですが、義父母は日蓮宗ですが、私の菩提寺臨済宗の墓地に埋葬されています。
また私どもの実妹は米国在住のクリスチャンですが、死んだらやはりそのお寺に埋葬します。
ただしこれはみんな分骨で、それぞれの信仰で葬式は出しました。
また経験から、本人の意思で教会でお通夜をし、翌日は喪主のお寺でお葬式をした事例もあります。
ほかに在日韓国のかたが、韓国式の葬儀をした後で、喪主の日本人が日本の仏式葬儀をしたこともあります。

このように昨今は、イエの信仰とは切り離された個人の信仰（冒頭に書いたとおりそれは憲法が保証しています）に基づいた柔軟なありかたが許容されてゆくべきと考えます。

2025/04/28

はじめまして、相談ありがとうございます。
Q１、生前にどのような葬儀にしたいのか？どこのお寺に頼むのか？を決めて、喪主になる人に（遺言書やなどで）託すということが良いと思います。Ｓ会に入っていない人を喪主に選ぶことも生前に決めておけば間違いないでしょう。
Ｑ２、ご主人の葬儀の場合、あなたの信仰で葬儀を執り行って問題ありません。日蓮宗の僧侶に事前に相談して依頼しておきましょう。
Ｑ３、たしかにＳ会の仏壇は、出家者・僧侶が居ない為、魂が入っておらず、家具と同じという方がいます。とはいえご先祖をお祭りしているのですから粗末にするわけにいかないと思いますので、閉眼供養をして、新しい仏壇に開眼供養（魂を入れる）を行ってください。供養の儀式はご実家の信仰である日蓮宗で問題ありません。
Ｑ４、仏壇は、仏様の世界を顕したものです。元来分け隔てがありません。ですので一つの仏壇にして、すべてのご先祖を祭って問題ありません。ご実家の仏壇でお祭りするのが良いのではと私は思います。（現状はご主人の許可が必要のように思いますが・・・。）
Ｑ５、ご遠方のお墓を閉眼して、お近くのお墓、あるいは永代供養墓などに改葬をしても大丈夫です。過去の宗派を問わないお墓、永代供養墓があると思いますので探してみてください。ご実家の日蓮宗の菩提寺に相談してみてもいいと思います。
以上雑駁な回答です。ご主人ともめないように、納得してもらってから行動するようにしましょう。

2025/04/27