お参りしなくなった墓について
- 2025/01/22
2
親の故郷に墓があるが、誰もお参りしていない。管理している寺とのつきあいも途切れていて、どうすればよいのかわからない。
回答者からの回答
お参りできなくなったお墓は、そのまま縁者が不明になってしまうと無縁仏になってしまいます。
ですので、そうなる前に、墓じまい(改葬)をしなくてはいけません。
まずはそのお墓に誰が眠っているのかを把握し、親戚縁者がいらっしゃる場合には、事前に相談をすることが必要不可欠です。どなたかがお参りしているかもしれません。
他に縁者が見つからない場合や、親族の合意がとれたら、具体的に検討してみましょう。墓じまいには、墓石を撤去して使用区画を更地にすること、そしてご遺骨を他へ移す改葬先を見つける必要があるため、一定の費用がかかります。
どのくらいの金額がかかりそうか、事前に下調べするなどできることから始めてみてください。
あわせて一度お寺に連絡をとってみて、疎遠になってしまっていた状況をご説明した上で、相談してみましょう。お寺によっては合祀墓(改葬骨を合同で供養する)などがある場合もあります。
お一人でどうしたらよいか分からない場合は、葬祭カウンセラーや行政書士、自治体の消費者窓口などに相談してみることもできるかと思います。
2025/03/13
長谷部美子
墓じまいを検討される流れになりそうですね。
まずは、かつてそのお墓にお参りしていたことがあると思われる親戚などの意見を、よくきいてみましょう。誰もお参りしていないと思っていても、子や孫の世代は「学校の自由研究で家族の歴史を調べていて」、「家系図を調べているうちに行きたくなった」など、思わぬときに墓参していることがあります。
誰もお参りしていないと判断して祖母が墓じまいをしたところ、孫から「勝手に墓じまいされた」と訴えられる裁判も起きているケースがあります。
関係がありそうな人全員と連絡を試みたうえで「しまうしかない」ということになったならば、墓地の管理者(寺院墓地であればお寺)にまず「将来、お墓をしまうことを考えている」という内容のお手紙を書き、届いたころに電話でアポイントメントをとるのがよいでしょう。うまく運ばなかった場合(手紙を読んでいないと言われる、電話を切られてしまうなど)には、しばらく時間を置いて、再度アポイントメントを試みます(※)。
墓じまいは数年越しになることもあります。お元気なうちにぜひ、とりくみはじめてください。
※どうにもならない場合は、多少の費用はかかってしまいますが、葬祭カウンセラーの行政書士などが代理で改葬許可のための連絡をお寺ととることもできます。
2025/01/22

縁空のオケイ/勝 桂子
グルテンフリー歴8年(^^♪