縁空では、企業理念「苦をプラスに転換」にもとづき、さまざまな企画を展開しています。
なかでも力を入れているのが、「葬祭カウンセラー」の普及です。
🔷認定者名簿はこのページの下部にございます。
人はなぜ弔うのか?
この学びで 〝なぜ生きる?〟 が、みえてくる。
亡き人への敬意や思いを表現し、弔う。
それは、遠大な伝統文化に根ざした行動であり、わたしたちの深い感情を動かす行為です。
弔いを通じて、私たちは生と死の意味を問い直し、自分たちの存在意義について考えることができます。
これにより、〝なぜ生きる?〟という根源的な問いにも一歩近づくことができるのです。
🔷葬祭カウンセラーとは?
葬祭カウンセラーは、日本葬祭アカデミー教務研究室の二村祐輔氏が編み出した民間の認定資格です。
- 人が死者を弔うとは、どういうことなのか。
- 日本人は、あるいは世界では、古来から人をどのように弔ってきたのか。
- いま、時代の流れとともに、通夜葬儀の現場や、墓の管理は、どのように変容しているのか。
こうしたことを、民俗学的、歴史学的に学ぶ講座となっています。
縁空では、従来の葬祭カウンセラー認定講座の内容に加え、僧侶と行政書士が運営しているという特性を活かし、さまざまな宗派の弔いの特色や、改葬(墓じまい)の実務、遺言相続や終末期医療についても網羅し、「葬祭カウンセラー認定実用講座」としてバージョンアップしております。
本講座は、お好きな時間にご視聴いただく動画講座10回と効果測定で完了しますが、認定証はスタートライン。
年代や立場を問わず、死別をはじめ介護やひきこもり、精神疾患など、人生のマイナスととらえられがちな話題について語らうことをいとわない人どうしが安心して集える場を提供し、〝なぜ生きるのか?〟といった答えのない問いと向きあう人々を増やしてゆくことを、使命としております。
🔷ほんとうの生涯学習を、見極める
リカレント教育、リスキリングといったキーワードを耳にします。大人になってキャリアを積んでからも、社会の変容に合わせ、たえずスキルを学びなおし(リ・スキリング)、スキルアップを重ねて(リカレント)ゆくことです。
情報社会が急速なスピードで変化しているので、社会人になりたてのころはパソコンスキルなどなくても営業活動や事務作業ができたのに、定年を迎えるころにはPCが使えなければ仕事に就けない――。そのようなことから、リカレント教育やリスキリングは、PCスキルやウェブ知識などを中心に語られることが多いようです。
しかし、大人がすべきほんとうの学びとは、なんでしょう?
長寿国として知られる日本ですが、戦前までは、高齢者が煙たがられることはありませんでした。生きるための知恵を豊富にもち、先達として頼られ、いくつになっても社会から必要とされて生きることができていました。
それがいつの日からか(現代の〝姥捨て山〟を描いたとされる今村昌平監督の映画『楢山節考』が第36回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた1983年ごろからでしょうか……)、「高齢者は養護するもの」、「老後に迷惑をかけたくない」といった考えが一般的な通念となり、果ては「老後破産」、「下流老人」などといった著書や見出しがメディアに散見されるようになりました。
高齢者が尊敬されなくなった要因
縁空ではその要因を、経済成長にともない「番付け、成績、売上、年収、地位、肩書き、フォロワー数、イイネの数……」といった〝目に見える情報〟によってのみ、人や企業の価値が語られるようになってしまったことであると分析しています。
そして、〝比較しない〟ことをモットーとする仏教の考えかたをもとに、数値の差異があったとしても「いま、その数値なんだな」と、ありのままを事実として認識し、そこに「よかった」とか「もっとがんばらねば」といった〝評価を加えない〟物事のみかたを推奨しています。
なぜなら、世のなかは栄枯盛衰、諸行無常だからです。
長い歴史の大河からみれば、わずか数十年というひとりひとりの人生は、線香花火のようにはかないもの。
そのはかないわずかな時間に、どれだけの人と共感しあい、感動しあい、よろこびの体験をしてゆくのか。それこそが人生の価値であると知れば、少々の数値の違いを競って焦ったり、ねたんだりしている暇など、一瞬もないのです。
学ぶべき内容を見誤らなければ、高齢者は頼りにされる!
尊敬されていたころの高齢者は、このことをしっかりと、わきまえていたのだと思います。
としをとったら盆栽をいじったり、縁側で鳥のさえずりを聴いたりして、多くの人は〝自然法則のなかで生きている自分〟を意識していたと思います。誰と比較するでもない、自分だけの人生。その価値を日々かみしめ、ひとつでもよいことをし、恨みごとは減らしてゆく。それが、老後のすごしかただったのではないでしょうか。
つまり、高齢になっても大事にされ、知恵袋として尊敬されるためには、一刻も早く誰かと比較したりされたりする苦悩から解放され、〝答えのない問い〟と向き合うことこそが、重要なのです。
たとえば、親しい友人や親族と死別したあとのこと。高齢になるほど、死別体験は増えるのですから、死別のショックからたちなおる方法をその人なりに編み出していたならば、かならず後進の人々から頼りにされるでしょう。
では、どのようにしたら、死別の事実をできるだけしっかりとうけとめ、悲しみをプラスへと転換させ、自分の人生の糧へと転換してゆけるのでしょう?
🔶葬祭カウンセラーについての動画もどうぞ
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葬祭カウンセラー=地域で血縁を超えた〝みとり〟を実現するためのハブ的な役割
事例研究グループでつながった各地の葬祭カウンセラーが集えば、一般市民と専門職の輪ができ、社会課題となっている〝みとり(=終末期にはいってから亡くなって納骨されるまでの死後事務全般)〟の問題を解決する糸口となりえます。
地域でみとりの世話をしたのち、自身が終末期になれば、後輩たちにみとってもらう。そのように関係が連鎖してゆけば、血縁を超えた人間関係でも、親子のように互いに〝みとりあう〟ことは可能と考えます。
葬祭カウンセラーの学びによって、苦をプラスへと転換する
グリーフ(死別の悲しみ)は通常、何度もの上がり下がりを繰り返し、だんだんその波が落ち着いてゆく、と考えられています。
長患いだったか、事故などの突然死だったかなど、訃報を受けた直後の衝撃は死因にもよりますが、こころの準備があったにせよなかったにせよ、多くの人にとって死別は、気分を大きく落胆させる衝撃となります。
はじめは大きく沈み、そして通夜の晩に多くの人が集い、夜を徹して語らうことで、家族であっても知らなかったような幼少のエピソードや、職場での顔などが浮き彫りとなり、大きく沈んだこころは、癒されてゆきます。
しかし、「そんないい人だったのに」「そんなに慕われていたとは知らなかった」という事実からまた、「生きているうちに知りたかった」「なぜ生きているうちにありがとうと言えなかったのか……」など、気持ちは揺れます。
地域ごとの慣習にならって時間をかけて弔い、また地域の誰もが親族の死を見知っていてしばらくの間は気をつかってくれる環境であれば、四十九日忌をすぎるころには、たいていは仕事に復帰できていたでしょう。
しかし昨今は、会社の同僚は離れた地域に住んでいます。親族死亡の事実を知っていたとしても、本人とその親族がどの程度の関係であったのか(夫婦であっても、冷めていたのか、仲睦まじかったのかなど)知ることがありません。社葬が当たり前だった頃なら、通夜葬儀の様子でだいたいのことはわかったでしょう。しかし家族葬で職場の同僚などは呼ばれなかった場合、忌引きが明けても周囲はどのように接したらよいのかがわからず、あまりにも日常的に接する人が多く、出勤できなくなってしまったりということもあります。
直葬や家族葬が増えたいま、通夜や葬儀で〝親族も知らなかったエピソードが飛び出す〟ということもありませんから、つぎの図の薄水色のラインのように、通夜・葬儀でいったん気持ちが高揚するということもなく、また上り下がりの波もけして、〝時間の経過とともにだんだんと揺れ幅が少なくなる〟という単純な動きにもなりません。何年も経ってから、思い出の場所やモノにふれた瞬間、怒涛のようにワァッと涙があふれる経験をお持ちのかたも、少なくないでしょう。
葬祭カウンセラーとして事例研究グループに参加し、さまざまな立場のかたと死別体験や悩み、苦しみの体験談を共有してゆくと、苦しみをのりこえてこられた自分を認めることができるようになります。「自分の辛い体験が、誰かの役に立った」という実感が持てるようになれば、図の後半の薄水色のラインのように、死別をはじめとする〝辛い体験〟は、むしろかけがえのない財産へと転換されてゆくのです。
🔶「○○カウンセラー」という資格はたくさんありますが、縁空の葬祭カウンセラーはどこが違うのでしょうか?
1
認定料や年会費不要。認定されたら生涯、「葬祭カウンセラー」を名乗ることができます。
2
動画視聴10回+効果測定で認定いたしますが、ここまではスタートライン。
Facebook内「葬祭カウンセラー事例研究グループ」や、原則無料(任意のご喜捨は歓迎します)の「事例研究Zoom」で、〝死生にかかわる〟専門職と一般市民が平らな目線で語り合い、情報交換をしています。
3
講座の売上は事例研究や各種企画運営に使わせていただいております。ひとりでも多くのかたに供養と弔いの価値を知っていただきたく、〝ひろめること〟に重点を置いています。ご家族どうしおなじように見解を深めていただきたいと考えておりますので、ご夫妻や親子など、同居のご親族は同じアカウントでの受講が可能です(追加料金なし。効果測定は別々にお出しいただきます)。
【縁空・葬祭カウンセラー認定者名簿】
00001 釋 孝修(兵庫県、日蓮宗本松寺住職)
00002 水上 優(金融機関勤務)
00003 長谷部 美子(東京都、行政書士)
00004 吉岡 明子(埼玉県)
00005 大野 美帆(京都府)
00006 坂根 朱美(京都府)
00007 丸山 貞二(東京都、行政書士)
00008 出口 千晶(東京都、行政書士)
00009 後藤 興大(岩手県、僧侶)
00010 齋藤 志津子(新潟県)
00011 森山 真由美(大阪府)
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