能力を開花できるのは、スピリチュアルの特別な才能をもつ人だけではない! 偉業をなしとげるために不可欠なたった1つのこととは?


  • 特別な能力がないと、あの世は見えない。
  • スピリチュアル能力がないと、気づきは起こらない。
  • 特別な才能がない自分なんて、幸せになれない。

そんなふうに感じて、挑戦することに二の足を踏んでいるとしたら、とてももったいないことです。

意外と単純なこと。「なんのためにこの世にいるのか?」の理由

なぜなら、この世に生まれてきている、ということは「体験するために、五感を持って存在している」ということだから。
端的にいえば、人生の目的は「体験して、楽しむ」ということに尽きます。

でも、縁空の社長の古溪僧侶はいつもショート動画で、
「生きることは、そもそも苦しい」
「お釈迦さまはそれを、〝一切皆苦〟とおっしゃいました」
って話していますよね……

おっしゃる通り、生きていたら誰かと意見がぶつかるし、気に入らないことが起こるし、辛いことのオンパレードです。
ですが、〝苦をプラスに転換すること〟は、可能なんです。

ジェットコースターに乗るとき、スリルを味わうためにお金を払いますよね?
怖いとわかっているのに、わざわざ体験するために、長蛇の列に並んでも挑戦するじゃないですか。
もしかしたら私たちみんな、もともとは〝平穏すぎるあの世〟にいて、あまりにも平和で退屈すぎるから、一切皆苦な今生に「体験しに来ている」のかもしれませんよ?

菊池寛という作家の作品で『極楽』というのがあるんです。
いい行いを積んで極楽往生したご夫妻が、ただただ退屈だ、とつぶやいている、ユニークな小説です。
私は中学の夏休みの宿題でこれを読んでから、とても気が楽になったのをおぼえています。

努力して、勉強して、人の役に立つ大人になって、ああしてこうしてこうならないと、「バチが当たる!」みたいに言われて育った気がしていますが、そんなことをしてもたいした結果にはならないかもしれない。自分のやりたいことをやろう、という気持ちになれた不思議な小説でした。
青空文庫にもあるので、ぜひ読んでみてください。

〝あの世〟は、古代の先輩たちの、ありがたい発明品

高度経済成長前は、ほとんどの大人があの世の実在を信じていました。おじいちゃんおばあちゃんは誰しも、毎朝仏壇にお仏飯をさしだしたり神棚にお榊とお米とお水をお供えしたりして、天なるものやご先祖様と対話し、相談し、自分のなかから出てきているはずだけれど誰かの声を聴いているかのような、心のどこかから沸き起こる自分ならぬものの声と、チャネリングできていたのです。

〝スピリチュアル〟というと、みえない世界とつながっている超常的な力や、科学では証明できない不思議なことを想像します。
しかし、資本主義がいきつくところまでいきつき競争がここまで激化してしまう前は、ふつうの人があたりまえに、みえない世界と対話することでこころの安寧を保っていました。だから昨今のように都市部のメンタルクリニックがいつでも予約でいっぱいになることもありませんでした。

では、〝あの世〟はあるのか? あるとしたら、なぜあるのか? ということについて、〝死別にたいする弔い〟という観点から少し考えてみましょう。

時間をかけてていねいに弔っていたころ、「グリーフケア」「グリーフサポート」は必要なかった!

ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』などを参考に、人類史をトータルに考えてみると、弔いという行為(たいていは、宗教儀礼として行われます)が必要なのは、われわれが〝記憶力〟と、いま目の前にないことまであれこれ考えてしまう〝想像力〟を持ちあわせているためであると、理解できます(縁空塾「スマートな隠居ライトコース」第5回「人はなぜ弔うのか?」※)。

儀礼をおこなうことで亡くなった人があの世へ無事にたどりつけたと信じなければ、われわれは、身近な人を亡くしたあと、何年たっても「あんなに自分を助けてくれた人が、もういないという事実」に押しつぶされそうになり、気分が沈み、仕事に行く気もなくしてしまったりします。メンタルクリニックへ通い、投薬なしに日常生活をすごせない自分を否定しはじめ、どんどん否定的な方向へ傾いてしまいます。

そうしたことへの対策として近年では、〝グリーフケア〟〝グリーフサポート〟などという言葉も生まれました。

しかし、通夜葬儀をていねいに過ごし、何時間も故人の思い出を語り明かしたころ、そのようなケアやサポートを必要とする人はいなかったのです。
もっと前は、七日ごとに僧侶が訪問し、読経をしてくれました。そのような時代には、四十九日法要までに通夜・葬儀・七日ごとの読経で何度も読経してもらい、場合によっては故人の人となりについて僧侶に聴いてもらい、語らうことで、伴侶や子を突然に喪った人であっても、たいていは四十九日すぎれば社会復帰することができていたわけです。

科学で証明されたことだけを信じるのは合理的なのか?

そう考えてくると、あの世があることにし、亡き人々が別の世界で元気にしていると考えるのは、古代の先達の賢い発明なのかもしれない、とも思えてきます。
そうでもしないと、限りある人生の時間を、亡き人との記憶に押しつぶされて活用しきれなくなってしまう私たちの精神を救済するために、先輩がたが発明してくれた、ありがたい考え。それを、科学信奉とともに投げ捨ててしまうことは、はたして合理的なのでしょうか。

信仰の対象が宗教から科学へと変遷した現代。「科学で証明できないものは信じたくない」という人が増え、「あの世なんてない」、「死んだらなにもかもなくなるだけ」という考えが主流になりました。

しかし、ちょっと立ちどまってみてください。
たしかにあの世が「ある」ということは科学で証明されていませんが、あの世が「ない」ということもまた、証明されていません。

あの世で亡き人が元気にしていると思うほうがメンタルに支障をきたす人が少ないのだったら、あの世があることにして、そこで亡き人が元気にしていると信じてしまうほうが、合理的なのではないでしょうか。

死別を身近に感じ、かぎられた人生を意識して生きれば、誰しも偉業をなしとげられる!

人は、ゴールテープの張られていない空き地で「全速力で走ってみろ」と言われても、なかなか全速力で走ることはできないものです。
ゴールテープが見え、「あそこまで」と終わりを意識させられてはじめて、全力を出しきることができるのではないでしょうか。

乳幼児死亡率が高かったころは、誰しも「人生はいつ終わってしまうかわからない」という気持ちで日々を生きていたと思います。
だからこそ、仏壇や神棚に祈らなければ、安心してまいにちを生きることも難しかったのかもしれません。
「葬祭」と聞くと「喪主になるのは、長い人生のなかで、たった一度か二度。そんな稀にしか遭遇しないことについて、プロでもないのに学ぶ必要があるのか?」と思われるかたも多いでしょう。

しかし、葬祭を学ぶということは、人生を磨くこと。
さまざまな人の終末期についてのエピソードを知り、ゴールテープを意識しつづけることは、あなた自身の人生をこれまでの何十倍も濃縮されたものにしてくれるのです。

🔷尽きない生涯学習を探究したいかたへ:葬祭カウンセラーとは?

 最後までお読みくださり、ありがとうございます。
 このようなテーマを気に入ってくださるかたに、縁空の葬祭カウンセラー認定実用講座をオススメします。

 葬送儀礼についての民俗学的な知識を学び、日本人として生まれたことへの理解を深められる講座です。
 知識を得て認定されることは、最終目的ではありません。葬祭カウンセラー事例研究グループでは、縁空ブログがテーマにしているようなさまざまな「答えのない問い」に向きあい、語らい続けるほんとうの意味での生涯学習を継続します。

 事例研究グループの運営は、任意のご喜捨のみでしています。認定料も、年会費も一切徴収しません。
 そのため本講座(動画10本の試聴+効果測定の8割以上正解で認定)の受講料は少々高めに設定しております。それでも、ほかで聴くことのできない全10回の動画講座が、各回あたり飲み会に二次会まで参加した程度の料金です。クレジットカード払いでしたら24回までの分割も可能です。別途ご相談いただければ学割・生活保護割引も適用いたします。
 しかも、ひとりでも多くのかたに葬祭の学びを得ていただきたいので、「同居のご家族」は追加料金なしでご受講いただくことができます(100%引きクーポンを進呈)。

🔷ほぼ月に一度のペースで、事例研究Zoomを開催しております。縁空公式LINEに友だち登録いただければ、開催情報が届きます。また毎回のZoomの終盤で、本講座の割引クーポンコードをお知らせしておりますので、受講をご検討のかたはぜひ、まずは事例研究Zoomで雰囲気を知ってからお申し込みください。
🔷Facebook内のプライベートグループ「葬祭カウンセラー事例研究グループ」も、葬祭カウンセラーにご関心のあるかたどなたでも参加できます。プライベートグループのため、こちらから「参加申請」をいただいたうえで承認させていただきます。
🔷講座詳細は、当ウェブサイトトップページ画像内の「縁空塾」でコエテコカレッジにジャンプし、なかほどの「販売講座一覧」から「葬祭カウンセラー認定実用講座」で、ご確認ください。

文中でふれた「スマートな隠居ライトコース(全6回)」の記録動画も、葬祭カウンセラー認定実用講座にオプションとして付属しています。



ACP SBNR お坊さん お金 こころの悩み さくら みとり ウェルビーイング スピリチュアル スマートな隠居 スローライフ ライフプラン 世代間対話 人口問題 人生観 仏教 価値観 健康 同調圧力 哲学 宗教 平均寿命 幸福度 才能 日常の発見 日本の未来 死後事務 死生観 気づき 潜在意識 生きがい 空き家 答えのない問い 精神世界 終末医療 終活 縄文暮らし 老後 自己実現 自己探求 芸術 葬儀 葬祭カウンセラー 葬送儀礼 長生きリスク